* 空と月 *

本好きのたわごと。

読みたいのに読めない

すごく読みたいのに、読み進められない小説があります。

泣けてしまいまともに読めない。どうやら感情移入しすぎるようで。何度か挑戦したものの、しまいには少し文字を追うだけで泣けてくるまでに…。

耐えられず読むのを止めても、しばらくは感情が波打つように襲ってきては泣きそうになり。

ものすごく消耗するので、いったん挫折。

自分の経験でもないものを、なぜここまで感情移入してしまうのか不思議なくらいで怖くなる。

今まで、読み進められないほどになったことはなかった。(読み終えてしばらく放心していたことはありますが。)

とても繊細で美しい文章です。以前同じ方の他の小説を読んだこともあり、きっと好きなはず。

またそのうちに挑戦してみよう…。

そうまでして読まずとも、と言われそうですが。読みたい衝動と苦しい気持ちが拮抗していて、自分の中で闘っています(゚-゚;)

読書というものは…。ただ楽しいだけでは済まされず、ときに苦しいような、狂おしいような感覚も味わうもので。でもそれこそが自分に大切な何かを与えてくれるような気がしていて。

 

歳をとるごとに、涙もろくなるばかりか、ある種弱くなっているような気がします。人を支える側にもなり、本来なら強くならなければならないところ、感情が年々リアル化していく…。逆行しているようで情けないです。