* 空と月 *

本好きのたわごと。

人は見えないところでつながっている?

離れた場所にいる人の、感情や考えていることが、ふと伝わってくる。そういうことが、普段あまり意識はしていないものの、日常的にあるような気がします。

きっと誰にでもあるのではないかな。

そんなとき、人って見えないところでつながっているんだなあ…と。不思議ですが、確かにそう思えます。

自分が一番はっきりと自覚できたのは3年前。甥っ子が生まれた瞬間でした。

ある日仕事を終え帰宅中、地下鉄の中で、ふいに、ものすごい鳥肌の立つような、感動、喜びのような至福の感情につつまれ。泣きそうなのを必死でこらえ。妹の出産予定日が近かったので、「あ、もしかして産まれたのかな⁈」と思わず時計で時間を確認。後になって出生時刻を聞いたら、数分違わずピッタリ同じでした。

些細なことだと、「メール」と頭に浮かんだのでスマホを見たら、丁度友人からメールが届いたとか。

感覚的に選んだプレゼントが、ちょうどまさにその人が今欲しがっていたものだったとか。

ふいにどんよりとした重い感情に襲われ、後から、ちょうどその時間ある身近な人に嫌な出来事が起こっていたことが判明したとか。

「しめじ」と浮かんだ次の瞬間、そばにいた幼い姪が「きょうごはんにしめじある?」と聞いてきたとか(なぜ、しめじ?)

…些細なことならきりがない(笑)

 

誰かの思考や感情を知らず知らずに受け取っていることが、おそらく日常にたくさんあるんだろうな。皆がそうやってつながって影響を与え合っているのかもしれない。

急にあるものが食べたくなったとか、急にある作家さんが気になりだしたとか、急にある場所へ行きたくなったとか、自分で選択しているようで、実は誰かの思いの影響を受けていたりして。

そういえば、高校時代、進路を考える時期に、突然心理学に強い関心を抱き始めたことがありました。未だに理由がはっきりわかりません。当時、自分の意志ではない違和感みたいなものをどこかで感じていて、でもなぜか闇雲に心理学を学ぶ選択をしてしまう。最終的には、本来自分に興味のあった道に進みはしたものの、あの執着は異様でした。もしかしたら、誰かの思いを受け取っていたのかな?

 

確かに自分の意志だ、と思えるものと、突然自分の中に流れてきた他人の感覚のように感じるもの。

些細なことなら問題ないし、逆に人生を面白くもしてくれる気がしますが、将来の道を決めてしまうほどのことになると、本当に自分自身の中から湧いたものなのか、見極められなければ後々大変なのかなと思います。わかりませんが。案外そちらに流されておいたほうが道が開けるものなのかな?

 

妹の出産時の出来事を堺に、そういう誰かと見えないところでつながるような不思議な感覚も、大切にしたいなあと思うようになりました。

とても大切なことを自分に伝えてくれていることがあるのかもしれないです。

なぜこんなことを書いたのかというと、一昨日にもそういうことがあったので。

甥っ子が生まれたときよりも、もっと強い感情を伴い…泣いた記憶です。

ただ、今回は確かめる術もなく。

少なくとも、妄想ではない。と、断言できないところが哀しい(゚-゚;)