* 空と月 *

本好きのたわごと。

若者の、勇気と誠実と覚悟

昨日は、日大アメフト部選手の会見を見ていて、様々な思いが過りました。

あの状況の中、彼の立場に置かれたとしたら、おそらく想像を絶する恐怖心に襲われるだろうと想像します。

そんな中あの場に立つということに、いったいどれほどの勇気が必要だっただろうかと。

20歳にして、あの場で、あのようにしっかりとした口調で真実を語り、真摯な態度で被害者に謝罪をすることが、普通できるだろうか。

私だったらきっと震えてしまってダメだろうな…。

 

彼があの場に立ち真実を語ったことは、本当に心から尊敬に値することだと思います。

彼を動かしたのは、自らの過ちを悔いる思いと、被害者への心からの謝罪の気持ちだけではなく、もしかしたら、あの場に立つことの恐怖心をも超えるほどの、卑怯な大人たちへの失望と憤りなのでは?

 

前日に、「明日、加害者側の選手の会見があるんだって」と聞いた時には耳を疑いました。

絶対にやめたほうがいいのに、と思ってしまった。でもそれは他人ゆえの考えだと気づかされました。

彼のご両親や周りの大人たちは、彼をあの場へ送り出すまでに、どれほどの葛藤があったのだろうと想像します。

何より、彼の純粋な精神を壊してしまわないよう、本当の意味で彼の未来を守るために最善の道は何かということを考え抜いての決断だとすれば、それも生半可な気持ちではできないことだと思います。